乾燥してかゆい!肌をかきむしりたくなる前に知っておきたい対処法&予防法
冬にひどくなる乾燥肌…カサカサ粉をふいてしまったりと困りものですが、さらに大変なのがかゆみをともなった乾燥です。
そうなる前の予防が一番!ですが、すでにかゆくなってしまったらどうしたらいいか、詳しく見ていきましょう。
乾燥=かゆくなるのはなぜ?
かゆいということは、肌に異常があるというサインですが、なぜ肌の乾燥が進むとかゆくなるのでしょうか。
そのメカニズムを考えてみましょう。
皮膚は皮脂膜で覆われていて、内部の水分が蒸発するのを防いだり細菌や刺激物質などが体内へ侵入するのを食い止めています。
その下に水分を貯める役割や蒸発を防ぐ物質があるのですが、皮膚が乾燥するとこうした水分を貯める働きが低下し、そのままにしておくと皮脂膜や角層が乱れて刺激を受けやすくなります。
その結果、かゆみが出たり赤いブツブツが現れたりするのです。
今すぐかゆみを止めたい時には?
かゆいところをかくと一時的には気持ちよくなりますが、かきすぎると皮膚が傷つく、または湿疹などの皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。
そうなると、わずかな刺激でもかゆみがぶり返すなどの悪循環につながることがあるのです。
これを起こさないためにどうしたらいいのか?まずはかゆみを止めることが重要です。
1,かゆいところを冷やす
2,かゆみに集中しないように気を紛らわす
3,かゆみどめを適切に使う
かゆい、かきたいと思ったら、上記の方法を試してみましょう。
体が温まるとかゆみがひどくなりますので、まずは冷やします。
水で濡らしたタオルやタオルを巻いた保冷剤などを当ててみましょう。
室温を低めにするのも方法の一つです。
それから、かゆみの原因や程度によっては難しいこともありますが、なるべくかゆい部分を意識しないで過ごせると良いですね。
軽い運動や、家事、趣味に没頭するなど他のことに集中できる時間があるとベストです。
そして、かゆみが取れない場合は抗ヒスタミン剤入りのかゆみ止めの出番です。
かゆみの原因の多くは、外部から刺激を受けた細胞がヒスタミンという物質を放出していることで起こると言われています。
ヒスタミンが神経を刺激し、その刺激が脳に伝わるとかゆみを感じます。
そこで皮膚に抗ヒスタミン剤を塗ると薬が作用してかゆみが収まるのです。
ただしこれらの方法には注意点も。
まずかゆい部分を冷やす際には、冷やしすぎによって凍傷にならないように直接氷を長時間当てず、濡れタオルを使うなどして状態を見ながら冷やすことが重要です。
また、ヒスタミン入りのかゆみ止めが効かないケースもあります。薬を塗ってもかゆみが治まらない場合は、早めに皮膚科に行かれることをオススメします。
乾燥を防ぐために気をつけたい生活習慣
応急処置が終わったら、今後かゆくならないために乾燥肌の対策をしましょう。ポイントは皮膚を傷つけないことと、保湿を心がけることです。
こんな生活をしている人は要注意です。
1,ガンガン暖房をかけている
→ 暖房は室内の空気を乾燥させます。加湿器を併用して、気温は18~23℃℃、湿度は約50%にするのが理想です。
2,お風呂は熱い温度で長風呂するのが好き
→ 熱いお湯は体の皮脂や角層の保湿成分を奪います。ぬるめのお湯にしましょう。
3,身体はゴシゴシしっかり洗う派
→ 肌の摩擦は細かいキズを作ります。冬場はたっぷりの泡でなでる程度で十分です。また、できればお風呂上がり10分以内に保湿剤を全身に塗りましょう。
4,肌着を選ぶときは暖かさ重視
→ 体の水分を吸い取って発熱する吸湿発熱素材(U社の「ヒートテック」など)は皮膚を乾燥させやすいので、コットンやリネンなど天然素材の肌着がおすすめです。
5、多少疲れていても睡眠不足でも気にしない
→ 寝不足や食生活の乱れは乾燥や肌荒れの原因に。ダイエットのしすぎも栄養不足になり、肌に必要な栄養素が届きません。
これらの予防法をきちんと守って、かゆみ&乾燥知らずの冬をお過ごしください。
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