季節の変わり目、肌の変化を見落とさないで季節性敏感肌の対策を

秋が近づき涼しい風が吹くようになってきました。
過ごしやすくなってきたと思いきや、とたんに肌が荒れてきた、乾燥してきたと感じられる方も多いのではないでしょうか。
毎年この時期はいつも肌が荒れる……という方、一体何に気をつけるべきかちょっと考えてみましょう。
季節の変わり目、肌に何が起こっている!?
健康な肌には、紫外線やほこりなどの刺激から体を守ってくれるバリア機能があります。
ところがこの機能が弱まると、少しの刺激でかゆみや赤み、ピリピリした感覚など、「もしかして、敏感肌?」と感じられる諸症状が現れてきます。
これは元々の肌質や空気の乾燥はもちろん、実は加齢によって皮膚が薄くなり、コラーゲンの減少が原因の症状でもあるのです。
強くこすって肌の角質を傷めてしまったり、UVケア不足で紫外線によってダメージを受けたりといったことも乾燥の原因に。
しかし、「肌荒れが毎年これくらいの時期に起こるなあ」と特定の時期に定期的な肌荒れを感じられている方は、「季節性敏感肌」かもしれません。
今すぐチェック! わたしって、季節性敏感肌?
季節性敏感肌とは、季節毎に発生する抗アレルゲンによって、肌がアレルギー反応を起こしてしまうこと。
さまざまな植物の花粉やカビ、ほこり、ハウスダスト、PM2.5などが主なアレルゲンとしてあげられています。
これが肌に付着して炎症が起こり、今までのスキンケアが合わなくなったり赤みが出たりします。
「もしかして、わたしは季節性敏感肌?」と思ったら、以下の項目に当てはまるかどうか、チェックしてみて。
○毎年、同じような時期に肌に赤みが出る
○特に、頬や目の周りがかさつく
○紫外線に弱い
○もともと花粉症である
○生活が不規則(睡眠不足やストレス過多)
これらの項目にかなり心当たりがある方は、季節性敏感肌の疑いあり。
いったいどうしたらいいのか、季節性敏感肌を予防するために、その原因を次章で細かく見てみましょう。
秋冬に気をつけたいアレルゲンは?
まず最初に行うべきは、しっかり保湿すること。
肌が乾燥すると、肌表面のきめが乱れたり角層がめくれあがったりして、 外からの刺激を受けやすくなります。
つまり、肌に触れたアレルゲンが皮膚に侵入しやすくなっているのです。
乾燥からの敏感肌を引き起こさないように、しっかり保湿することが大切です。
具体的には、肌の不調を感じたら、スキンケアや入浴スタイルの見直しを。
・洗浄力のおだやかな洗顔料・ボディソープ・シャンプーに切り替える
・刺激の少ない化粧水や乳液で念入りなスキンケアをする
・熱すぎる湯に入らない
・入浴剤を保湿成分入りのものにする
などなど。
次に、季節性敏感肌への対策を。
春夏秋冬さまざまな原因がありますが、秋冬に特に多いアレルゲンはこちらです。
<秋>
①ブタクサ 日本のほぼ全域に生息。花粉の飛散シーズンは8月〜10月。
②動物の毛 秋はペットの毛の生え替わり時期にあたり、風に舞った抜け毛が肌を刺激し ていることも。
<冬>
ハウスダスト 冬季は植物性のアレルゲンはあまりありませんが、大掃除などで舞い上がったホコリやカビなどが肌荒れを起こしている場合もあるそう。
思い当たる節があれば、できるだけこれらのアレルゲンに近寄らないようにするのがいいでしょう。
たとえば、秋のアレルゲンであるブタクサは、道端や河原に生えていることが多いそう。
草丈は1~2メートルで、2ミリほどの小さな黄色い花が細長く連なり、穂を作ります。午前中に花粉が飛散しますので、通勤や散歩のコースにブタクサが生えていないかチェック。
ブタクサを見つけたら、秋季はそのコースは避けてみるのも一つの手です。
また、ペットの毛は、早めにブラッシングして取り、こまめに掃除機をかけるなどの対策を。
冬のホコリ対策はもちろん、ホコリがたまらない、カビが生える前に掃除するのが一番ですが、わかっていてもなかなかまめにはできないもの。
大掃除の際には、マスクと昔ながらの三角巾とをつけて掃除する、掃除後は速やかに着替えてうがいや洗顔をするなど、舞い上がったホコリを極力肌につけない、肌に残さない工夫をしてみてはいかがでしょうか。
もしそれでも改善しない、赤みやかゆさが我慢できないという場合はお早めに医療機関へどうぞ。
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