ブラシとコーム、正しい使い方を学んで、ヘアケア効果を高めましょう!
髪にやさしいシャンプーを使っているし、トリートメントをきちんとしている、ストレスのない規則正しい生活や栄養を考えた食生活もしている。
でもなんだか髪の質が今ひとつ…それはもしかしたら、ヘアケアツールの使い方のせいかもしれません。
ブラシやコームなどツールの種類と使用法を知って、美しく健康な頭皮と髪を目指してみましょう!
ブラシ派?コーム派? 正しい使い分けを!
髪につかうツールとして、ブラシとコーム(くし)がありますが、あなたはどちらを持っていますか?
また、正しい使い分けができているでしょうか。
基本をおさらいすると、ブラシはスタイリングの他、髪のもつれをほどいたり頭皮をマッサージして血行促進したりする用途に使います。
様々なブラシがありますので、用途や好みに合わせて選ぶ必要があります。
・髪にボリュームを出したい…ナイロンブラシ、クッションブラシ、スケルトンブラシ
・ボリュームダウンしたい…デンマンブラシ、天然毛ブラシ
・髪に艶を出したい…天然毛ブラシ
・抜け毛や白髪の対策をしたい…スカルプブラシ、パドルブラシ など
コームは主にスタイリング時に使用します。
目の細かいコームは、分け目を作ったり、逆毛を立てたりする際に使うのがおすすめ。
コンパクトで持ち運びがしやすいのも利点です。
昔ながらのつげのくしに椿油などをしみこませ、ていねいにとかすことで艶のある髪を作れます。
また、目の粗いコームを常備しておくと、シャンプー時に重宝します。
シャンプー後にトリートメントをつける前、つけた後に軽く髪をとかすと、髪の流れが整って適度に水分が切れ、トリートメントをむらなく広げることができるのです。
今昔・ブラッシングの役割の移り変わり
髪のからまりをほどくのと同時に、汚れを取ったり頭皮をマッサージしたりする目的でつかわれている、ブラシ。
30年ほど前、毎日ブラッシングを100回すると髪にいいと言われていた時期がありました。
なぜこのような説があったかというと、なんと1980年代は、洗髪頻度が週に2〜3回程度だったそうで、頭皮の脂を積極的に髪に移し、頭皮への刺激やニオイを軽減するようにブラッシングしていたのだそう。
しかし、1990年代半ばから10〜20代の女性を中心にほぼ毎日シャンプーをするようになり始め、ブラッシングのしすぎはかえってキューティクルを傷めてしまうと言われるように。
現在では、ブラシの用途としては、頭皮マッサージ面での効果が期待されています。
ブラシを上手につかって、頭皮を健やかに!
頭皮を健康にして美しい髪を育てるためには、マッサージ用&汚れを取る目的と、髪を整えて艶を出す目的でブラシを使うことがおすすめです。
使用のタイミングは、①シャンプー前と②スタイリング時です。
①シャンプー前の使用法
おすすめブラシ…パドルブラシやスカルプブラシなど
乾いた髪にブラシをかけます。
まずは毛先から始めて髪のからまりをほどき、髪の根元へ。
整髪料やよごれを浮き上がらせるイメージで、額や襟足まで全体をしっかりとブラッシングします。
キューティクルを傷つけないようにていねいに、約30秒間が目安です。
シャンプーが髪全体に行き渡りやすくなり、頭皮の血行もよくなります。
②スタイリング時の使用法
おすすめブラシ…デンマンブラシやローリングブラシ
濡れた髪に使うと傷みますので、ドライヤーをかけて乾ききる寸前の髪に使います。
ブラシで髪にテンションをかけながら(軽くひっぱりながら)乾かすと、まとまりや艶が出ます。
パーマヘアならば、すきまの多いスケルトンブラシをつかって、カールがつぶれないようにしましょう。
上記のように、いつもの動作を少し見直してみると、美髪に近づけるはず。
ぜひお試しください。