カラーやシャンプーもハーブがいい? ハーブを使ったヘアケア術
今や、シャンプーから洗濯用や台所用の洗剤まで、ボタニカルな香りを売りにしたものが登場し、天然の植物由来の製品が注目を集めています。
みなさんもハーブディを飲んだり、アロマオイルでハーブの香りに親しんだり、それぞれにハーブを生活の中に取り入れていることでしょう。
実は髪にとっても、ハーブは良いとされています。
たとえば、カラーリングでも、天然の色素成分「ヘナ」が親しまれています。
そこで今回はハーブを使ったヘアケア術について解説します。
ハーブ由来のヘアケア製品が人気のワケ
ハーブとは、ラテン語で草という意味のHerba(ヘルバ)に由来し、健康や美容に役立つ植物のことを指します。
化学物質に頼らず、頭皮や髪への刺激が少ないことから、ハーブをヘアケアに活用した商品も登場しています。
最近では、美容院でもハーブが入ったシャンプーを取り入れているところが増えています。
また、ハーブ由来のヘアケア製品は、香りがよいことも特徴です。
植物の香りに、癒されながら、ケアできるのも大きな魅力です。
カラーで使われる植物を使った染料「ヘナ」
カラーリング剤で、植物を使った染料「ヘナ」の愛用者が増えています。
ヘナとは、インドや中近東などの亜熱帯地方に多いミソハギ科シコウカ(指甲花)という植物を粉末にしたもの。
インドの伝承医学であるアーユルヴェーダでもヘナが薬草として使われ、毒素の排出や、炎症を抑え、新陳効果があるといわれています。
ヘナには、色素成分が含まれており、髪の主成分に絡みつくことで、髪が染まります。
ヘナは白髪に色素が入りやすいため、白髪染めとしても非常に有効です。
さらにヘナは、タンパク質と結合して、髪の内部の保水力を高めるために、トリートメント効果が期待できます。
クセ毛が気になる人にもヘナはおすすめです。髪がしっとりとするため、まとまりやすくなります。
ヘナを使う前にはアレルギーチェックを
ヘナは、産地や収穫時期などによって、発色が異なります。
また、天然成分でできたヘナもあれば、化学成分が配合されたヘナもあります。
成分を確認したうえで、使用上の注意をよく読んで使用しましょう。
天然のヘナの場合、薬効効果が大きく現れることもあるため、生理中や妊娠中の安定期に入るまでは、あまりおすすめできません。
まれに植物に対するアレルギーを引き起こすことがあるため、使用前には必ずパッチテストを行い、肌の様子を見てから、使いましょう。
ヘナは3~4回つづけて使うことで、より効果を感じることができます。回数を重ねるごとに、色が染まるだけではなく、髪がしっとりとうるおい、ボリュームが出るようになります。
手始めに、ハーブのシャンプーから
ヘナはハードルが高いという人も少なくないかもしれません。
ハーブをヘアケアに取り入れるなら、ハーブを使ったシャンプーを取り入れてみるといいでしょう。
香りが楽しめて、リラックスできるはずです。
たとえば、不眠が気になっている人は、ラベンダー、不安感を軽減したいなら、カモミール、ストレスの緩和には、イランイランなど。
薄毛対策には、オレンジスイート、イランイランなど。
フケやかゆみには、ティーツリー、サンダルウッド、シダーウッド、ユーカリなどのハーブがおすすめです。
これらの香りを参考にしながら、シャンプーを選んでみてもいいかもしれません。
ハーブの香りで癒されると、毎日のヘアケアが思わず楽しくなりそうです。