美髪を目指すならこれをチェック! 毎日使うシャンプー、髪に良い成分は?
理想とする髪はどんな髪?
あなたが理想とする髪はどんな髪でしょうか。
さらさらと流れるような髪、毛先までつややかにまとまる髪など、理想の髪は、シャンプー選びでかなり実現することができます。
では、どのようなシャンプーを選べば良いのか考えていきましょう。
シャンプー選びの基準となる成分は?
そもそもシャンプーにどんな成分が入っているのか、容器に記載された成分表をチェックするとわかります。
成分表には含有量が多い順に記載されていますが、主な成分は洗浄成分とコンディショニング成分です。
洗浄成分は、その名の通り汚れを落とすもの、界面活性剤がメインで、油分と水分を乳化させて頭皮や髪の汚れを洗い流しやすくします。
コンディショニング成分はすすぎ時の摩擦を防ぎ、髪の傷みを少なくします。
この2つの主成分に、頭皮ケア成分や増粘剤、毛髪保護剤、防腐剤、香料などが加えられています。
そして、シャンプーの中では洗浄成分が30〜40%と特に大部分を占めます。
つまり、洗浄成分をチェックすればシャンプーの特徴がわかり、あなたに合うシャンプーが選びやすくなるはずです。
髪と頭皮に良い洗浄成分はどれ?
シャンプーは、洗浄成分の違いによりアミノ酸シャンプー、高級アルコール系シャンプー、石けん系シャンプーに分かれます。
あなたが今お使いのシャンプーはどれか、そしてこれからどのシャンプーを使えば良いか、チェックしてみましょう。
○アミノ酸シャンプーの特徴
アミノ酸系の界面活性剤を主成分としているもの。洗浄力がおだやかで保湿力が高く低刺激。
髪や頭皮にやさしく洗い上げる。反面、髪のボリュームが出にくい面もある。
<成分表示をチェック!>
・メチルアラニン
・メチルタウリン
・ベタイン
・ココイル
・グルタミン酸
・グリシン など
これらの表示があるのがアミノ酸シャンプー。いくつかを組み合わせていることもある。
○高級アルコール系シャンプーの特徴
石油由来の界面活性剤を使用。洗浄力が強く、整髪料をしっかりつける方、さっぱりした洗い上がりを好む方にはオススメ。
市販のシャンプーの約8割が該当。比較的低価格のものが多い。
<成分表示をチェック!>
・ラウリル硫酸ナトリウム
・ラウレス硫酸ナトリウム
・ラウレス硫酸アンモニウム など
以上の成分が入っていると、高級アルコール系に分類される。
○石けん系シャンプーの特徴
石けんが主成分で洗浄力が強く、地肌の健康や環境負荷を意識するナチュラル派に好まれている。
慣れるまでは髪のきしみが気になることも。
<成分表示をチェック!>
・石けん素地(カリ石けん素地)
・石けん分(純石けん分)
・脂肪酸ナトリウム
・脂肪酸カリウム など
「水、石けん素地」のみのシンプルなものと、保湿剤や酸化防止剤を添加し使いやすくしたものがある。
実は、洗浄力が強いものを使うと、頭皮の脂を取り過ぎてフケや湿疹などのトラブルにつながる可能性もあります。
シャンプー後の爽快感は捨てがたいですが、髪の傷みや頭皮の荒れなどが気になる方、美髪を目指す方はアミノ酸シャンプーをチョイスしましょう。
ノンシリコンシャンプーも話題になりましたが、「シリコン」にもメリットデメリットがあるため、髪質やニーズに合わせて選ぶことが大事です。詳細は「最近話題のノンシリコンシャンプーとは? 髪にやさしい理由」の記事をご覧ください。
本当は必要ないのでは? 気になるあの成分をチェック!
温度も湿度も高い浴室内で、細菌の発生を防ぐために入っているのが防腐剤。
主に使われているのが「メチルパラベン」や「エチルパラベン」です。
これらは肌トラブルの原因にもなるとも言われ「パラベンフリー」という商品もあります。
しかし、大抵の製品ではパラベンの使用上限が守られており、ほぼ影響はありません。
一方で「パラベン(防腐剤)フリー」とあっても、パラベン以外の防腐剤が入っていて、それが肌荒れの一因になることも。
安全性が高いと言われるパラベン入りのものを選んだ方が良いでしょう。
アミノ酸シャンプー選び、ちょっと待って!
美髪を目指すために良い成分のキーワードは、洗浄成分・アミノ酸であることをおわかりいただけたかと思います。
しかし、ここで気をつけたいのが、手に取ったシャンプーが本当に「アミノ酸シャンプー」であるかどうか。
元々アミノ酸は原価が高く、その結果アミノ酸シャンプーの販売価格は高めになります。
それでもお手頃価格のアミノ酸シャンプーが存在しますが、それは、他の安価な洗浄成分にアミノ酸を少量加えて「アミノ酸配合」と謳っているだけかもしれません。
アミノ酸が成分表の冒頭の方に書かれているか、しっかりチェックして見極めてください。
髪や頭皮の状態は人それぞれです。また、季節や髪型によっても揺らぎがあるもの。
いろいろなシャンプーを試し、これぞという一本を見つけてください。